寒い中、散歩で見つけたかわいいお店。ちょっと得したみたいな気分!
島根の実家のエリアは寒い時期、太陽も出ないで雲がどんよりし雪で冷えた空気が続きます。ところが東京は、晴天で太陽の光をたっぷり味わえるけれど頬にあたる空気は痛いほど冷たい。冷たい朝の通勤の人には申し訳ないけれど好きです、私はこの時期の東京。
そんな朝は、冷たい外を楽しむためにヘッドホンで常磐津を聞きながら1時間の散歩です。目指すは歩いて30分の八幡様。大通り沿いの小山の上にあります。指先が冷えないように手袋をしていざ出発。この日は4車線に整備され、歩道もたっぷり幅を持つ散歩道を右側から左側に変えて歩いてみました。歩くものですね、左側に変えただけで新しいギャラリーを見つけました。ラッキー。
見つけたのは陶芸家の鈴木喬子さんのギャラリー『クレイポット』。1月21日オープンの出来立てほかほかです。暖かみのある仕上がりで小さな作品もろくろを使って作ったりと陶芸という基本を忘れないけれど今までにない発想に驚かされます。
力を入れているのが焼いて作るボタン。そう、洋服につけるボタンにこだわった作品作りです。大きなボタンはブローチとしても使えます。大きなボタンでもボタンホールをループに変えれば通常の使い方が出来ます。バックの留口にもいいですね。ボタンとしての機能を極力残し新しい発想の作品作りが魅力です。その規格外の作品を紹介します。八幡様の下にある『クレイポット』を目指して散歩に来て欲しいですね。
『クレイポット』
東京都渋谷区代々木5-10-7 根本ビル1F
火~土 12:00~18:00
定休日 日、月
セラミックのアトリエ&ギャラリー
残念、陶芸教室はありません。
店内のカラーリング、鮮やかなオレンジ色と白色が作品を際立たせます。このギャラリーでは電気の釜があり、ここから作品が作り出されます。アトリエでもありますね。新作が出来上がる度に作品がオレンジの棚に並びます。作品は中間色を上手くコーディネート。いわゆる陶芸という一方的な印象を変えてくれます。この色を出すために温度管理のできる窯を使っているそうです。訪れてみたら焼いている! という素敵なタイミングもあるかもしれませんね。残念なことですが陶芸教室は開いていないそうです。

大小様々。同じ物なし。
一番手前のボタンが直径約3.5㎝の大振りなボタンです。裏も是非見てください。ちゃんと絵付けしてあり、愛らしい仕上がりです。それぞれ全てデザインが違います。見ていて全く見飽きず時間が経つのを忘れます。写真の奥に行くほど直径が小さいサイズを置いています。奥にはスケールとしてiPhoneを置きました。クレイポットに来たならばぜひともゆっくり作品を鑑賞して欲しいですね。あ、販売もしています。お気に入りはこの場でお買い上げも。
スタックボタン 1200~3500円(税別)
使うほどに大人の風情に。
こちらは植物をモチーフにデザインされたボタンのシリーズです。糸編みの手作りカーディガンなどに似合うボタンですね。カットソーの生地にも似合いそうです。ポイントに使う色にセンスを感じます。それぞれ銀メッキ。銀を焼き付けています。磨けばピカピカになりますが、作者の意図で敢えて磨かれていません。使っているといぶし銀に変身。変わっていく色も楽しめますね。シルバーボタン 各1800円(税別)

花を活けるピアス! 驚きです。
花入れになっているピアスです。こんなに小さいのに、ろくろを使って作っているそうです。創作現場が見たいですね。花道家を生業とする私にはとても嬉しい作品です。作者の鈴木さんから「ピアスですがモチーフが花器なのです」と聞いた時、オー! と気分が盛り上がりました。(笑)
花を挿した状態で撮影がどうしてもしたくなり、八幡様に小さな草を探しに行きました。落ちていた松や地をはう羊歯などを見つけ活けています。器の中も薬をつけて焼いているので水が滲み出ることはありません。花を活けてピアスとして耳を飾って欲しいです。可愛いと思いますよ。水はスポイドでちょこっと入れてくださいね。花が落ちる場合は、花を挿してから小さく切ったティシュを切って入れて下さい。それからスポイドで水を入れれば落ちません。パーティで花を失くすことはないでしょう。つぼピアス 各5000円 (税別)
