
*アラビア語を公用語としている国々。フェイスブックに続いてツイッターも急速に立ち上がっている(図のソース:Al Jazeera)
ツイッターの言語別ツイート数を比較すると、当然だが英語ツイートが多い。でも世界の総ツイートのうち英語記述の割合は、2009年の2/3から、 2010年2月に50%に、そして2011年10月に37%と相対的に減ってきている。グローバル化が進むツイッターでは、非英語記述のツイートの割合が 増えてきているのだ。
その非英語ツイートで最も多い言語が未だに日本語である。日本語ツイートの割合は2010年2月に14%であった が、2011年10月でも同じ14%を維持した。この1年間で最も伸びた言語はアラビア語で、アラビア語ツイート数が22倍(+2146%)の220万ツイート/日)に膨れ上がった。世界の総ツイートの1.2%しか占めていなくてまだ少ないが、ツイッターで使われる言語の8番目に一気に浮上した。
以上は、フランス調査会社Semiocastのデータを利用した。2011年10月にツイッターで使われた言語のシェアは次のようになった。

ソース:Semiocast
言語別ツイート数の推移(2010月7月~2011年10月)を以下のグラフで。

ソース:Semiocast
だがインターネット人口世界トップの中国の言語(中国語)が現れていない。ソーシャルメディアに対する鎖国政策のため、事実上ツイッターの中国上陸が阻止 されている。その代わり中国国産のツイッター風サービスWeibo(SNS機能も加味したサービス)が幾つか立ち上がり、ものすごい勢いで急成長してい る。そのWeiboユーザー数が3億人突破したと、最近発表された。トップを走る Sina Weiboは2億5000万人以上のユーザーを抱えている。アッと言う間に、Weiboが本家本元のツイッター(Twitter)に規模的に追いついてき たのかもしれない。
モバイル端末とソーシャルメディア・サービスの普及が世界規模で展開されつつあるが、規模的には中国を含めたアジア市場が世界の中心になっていくのだろう。ただし、「モバイル通信が爆発的に普及するアフリカ大陸」や「フェイスブックやツイッターが急離陸するアラブ諸国」のように、アフリカや中近東などの市場も無視できない。これら新興国におけるモバイル端末やソーシャルメディア・サービスの普及の速度が生半可ではない。
(2011年11月25日)
参考
・Arabic highest growth on Twitter English expression stabilizes below 40% (Semiocast)
・Twitter study reveals explosion in Arabic 'tweeting' (The Times of India)
・Half of messages on Twitter are not in English Japanese is the second most used language (Semiocast)
・Number of weibo users hits 300 million(shanghaiist )
・5% of Weibo users are online for over 6 hours per day.(Resonance China)