山積みの落とし枝でリースを作る。
島根から=急に冷え込んできました。いよいよ冬を迎えます。庭には枯れた草がぼうぼうのままになっています。庭の散髪といきましょう。
今年はなんだか雪も多く積もりそうです。庭木にとっていいのか悪いのかわからない時期ですが、雪で折れるよりはいいだろうと判断し枝もザクザク切り落としました。2時間経過。なんとまあ、さっぱりとした庭になりました。こんなことならさっさとすれば良かったと考えます。
さて、山積みの庭木は小さく束ねて紐で括り、生ゴミの日に出すのがこの近所のルール。出すのも一苦労。そこで一案。束ねる前にリースを作る事にしました。友達はもちろんの事、お歳暮代わりに向こう隣3軒、両隣のご近所にも配る気になりました。遠くの従姉妹にもおくりましょう。考えているうちに、人数がどんどん膨れ上がる。こんなに今年も周りの人にお世話になったかとしばし一年を振り返りました。
リースは芯をしっかり作る事が大事です。芯になる素材は量も必要、長さも欲しい。今年は伐採がすでにしてあり蔓も近所で見当たりません。藁(わら)も家にあるのは少量。足りません。新聞紙をシュレッダーで細かくした物を使おうかと思いましたが、シュレッダーが壊れている。嗚呼。仕方なくふらふらと近所を散策して芯になる物を探しに行きました。見つかりました、いい素材。路傍に群生する茅。曲げても折れて角ができないし長さも80cmほどで丁度良し。早速茅を思い切り刈り込んでリース作りを始めました。
茅、花切り鋏、軍手、紙ひもを
用意しましょう。
茅類はススキをはじめ、葉の両端の繊維で手を切ります。これがかなり痛い。軍手は必須です。写真の茅の量で外径直径28㎝、太さ3.5㎝のリングが1個。少し残ります。片手で一握りの感じです。これを目安にリングの数を考えて茅を刈って下さい。強者ならば鎌でやってみるのもいいかも。1回で1個分のリングの作れる量が刈れます。
リングの大きさを決めます。
茅を捻って巻き付ける。
捻らずに輪にした茅に残りの部分を巻き付けて行きます。茅がはみ出してもおかまい無し。巻ける所までまきます。ススキは少し葉の芯が固いので木槌やビール瓶などで軽く叩いておくと角ができなくて綺麗にカーブします。
挟み込むのは少し練習が必要です。
写真は茅の足し方です。一度に太くするのではなく少しの束の端、固い方を芯にねじ込んで茅を足して行きます。しっかり押し込まれているのを確認しながら茅をグルグル巻いて行きます。
芯に茅を巻き続ける。
自分の気に入る太さまでずっと巻き続けていきます。リースの直径が大きいほど太くしましょう。その方がふくよかで暖かみのあるリースが仕上がります。イメージとしてはドーナッツのバランスがベストですね。
同じピッチで巻くのが大事。
思い通りのリングの太さになったら端を芯に埋め来んで行くか、紐で外れないように止めます。はみ出した茅を鋏で切って綺麗に整えます。出来れば紐が見えないように仕上げて下さいね。1晩置くと茅が少し緩くなります。芯を固く巻いた時は寝かせるのもコツです。飾りたい植物が楽に刺せます。
スタンダードな色の組み合わせ。
マメツゲと南天の実で作っています。マメツゲは自宅の生け垣から。名前のごとくマメのサイズの葉。枝が固くリングの芯に刺すのがラクチン。刺す枝の目安は7㎜。あまり深くさすと枝同士が芯の中でぶつかって外れやすくなります。要注意。
シンプルにオリーブで。
オリーブ1種でリースを作りました。オリーブも枝が固くとてもリングに刺しやすい素材です。オリーブの枝でリースが作りたくて両親の反対を押し切って植えたオリーブです。ずいぶん大きくなりましたがまだ実はなりません。来年に期待。刺す枝の長さは約3.5㎝が目安です。
香りを楽しむリースです。
オリーブとローズマリーの2種類で作りました。緑の色が違うとまたひと味違って素敵です。色の違う葉、違う形を合わせて作るとひとつの材料が足りない時でも配分を考えればずいぶん助かります。作る数が多いと最後にはリングに刺す葉が足りなくなる事はよくあります。ベルやリボンなど何か予備を考えておくと綺麗に完成しますよ。